『天川さくの環境ガイド ~地震・火山から暴走温室効果まで~ 他人事じゃない、いま地球で起こっているコト』 ノンフィクション。雑学。 このところ天気がおかしいなと思ったことはありませんか? そんなぼんやりとした不安を少し減らします。天気だけではなく、地震や火山、放射線に海で起きていることまで、たっぷり幅広い環境ガイドブック。数式なし! 屁理屈もなし! 押しつけ意見もなし! 地球で起きているちょっとしたことを短い時間で知ってください。
【読了目安時間】1時間。ヨコ書き読み推奨。 2016/7/24 配信開始
はじめに~この本に書いてあること
■こんにちは。天川さくです。
普段は、サスペンスやミステリやSF小説を書いています。それに共通することは「環境問題」です。どの作品にも環境問題がからんでいます。小説を書きつつ、ある国立大学の研究室で10年以上実験生活をしてもいます。
ところで──。
このところ、天気が変だと思いませんか?
ゲリラ豪雨があったり、雹がどっさり降ったり、北海道では走っている最中に車が雪に埋まるほど降ることもありました。
それになにより前より地震も多い。原子力発電所の放射線も心配。火山まであちこちで噴火している。大丈夫なの? という気持ちになる。
これ、日本だけの話ではありません。世界中で、「なんだかおかしいナ」ということがたくさん起きています。
なら、具体的になにがおきているのか。
そう問われて答えられるひとは少ないはず。毎日の仕事や勉強や家事に追われて、「変だな」とは思っても、それ以上は調べる暇がないのが現実。
この本は、そんな日々を送っているひとに、「なにがおきているのか」、お伝えする環境ガイドブックです。
■この本は、本当に「さわり」だけを取り上げました。
数式も出てこないし、専門用語もはぶきました。理科が苦手なひとでも安心して読んでいただけます。
■さらに、この本は、「いま地球で起きている事実」だけを紹介しています。
地震があるからこうしろ、とか、放射線があるからどうしろ、とか、原子力発電所がどうのこうの、そして、現在の環境を誰がどうして、だからどうしろ、ということは一切触れていません。
そういうのは、ひとのかずだけ意見があります。この本は小説ではないので、わたくしの意見は加えていません。
この本は、現実のご紹介だけに徹底しています。
■環境問題にふれると、そこに棲《す》んでいる生き物たち(生態系)の話がどうしてもからんできます。
わたくしとしても、触れたい部分ではありますが、話が長くなりますから、ここでは、自然環境の話を中心にしていて、生き物たちについては触れていません。
■この本は、7つの章で書いてあります。
繰り返しになりますが、書いているのは「さわり」だけです。より詳しく知りたいひとは章の最後に「オススメ本とオススメ本とwebサイト」を載せましたので、そちらをご覧になってください。
また、参考までに各章の内容を題材にしたわたくしの小説の紹介を載せました。各章の事態が、具体的にはどんな事態になるのか、その参考になさっていただけたら、また、作品がわたくしの意見であると、とらえていただけたらと思います。
*
どうぞ、最後までお気楽にお読みくださいませ。
(続きは、本編で)